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LINEのスマートスピーカーとは?
LINEスマートスピーカーとは、LINEの音声AI「Clova(クローバ)」を搭載したモデルで、現在日本で発売されているのは「Clova WAVE」と「Clova Friends」の2機種となっています。
LINE独自のアシスタントAIを搭載する事で、LINE関連のサービスと連動。現状、メッセージや通話などが行える唯一のスマートスピーカーです。
その他、音楽視聴やニュースチェック、ちょっとした調べものが行えるのはもちろんの事、連続した会話を意識した使用感と、クオリティの高い童話なども特徴的といえます。
そして最大の魅力は2機種共にバッテリーを搭載している点が挙げられます。移動や持ち運びしやすいのは実際に使用してみると結構便利です。
では、LINEスマスピのメインとなる2機種「WAVE(ウェーブ)」と「Friends(フレンズ)」はどう違うのでしょうか?本記事では、どこが違うのか?何ができて何ができないのか?などをまとめて紹介していきます。
デザインの違い
まず、WAVEとFriends。この2つの大きな違いは見た目からはっきり感じ取る事ができます。
WAVEの場合は、円錐台の形でしっかりと重量を感じれるサイズ感と、シンプルでお洒落な雰囲気なモデルデザインが特徴的です。
一方、Friends(フレンズ)の見た目は大きく変わってきます。
子供受けしやすいであろう、LINEキャラクターをモチーフとした可愛いデザインが特徴的。デザインバージョンも”クマ型”と”アヒル型”と2パターン用意されています。
子供用に購入する予定だったり、ポップな部屋の雰囲気の方にはClova Friendsを。大人雰囲気の落ち着いた部屋にはClova WAVEのデザインが合わせやすい印象です。
性能の違い
スピーカーの性能と音質
性能面で大きく違う点は、音楽視聴で最も重要な”スピーカー”です。
“WAVE”は20Wウーファーと2つのツイーターを搭載する事で、深みのある中低音とクリアな高音を同時に発せられるのが特徴的です。まるでステレオサウンドのような臨場感ある音楽を楽しむ事ができます。
一方”Friends”の場合は、45mmのフルレンジスピーカーを搭載しており、スマホよりも少し上質な音が聴けるぐらいという印象です。
フレンズの方で音楽を聴いても「音質が悪いなー」なんて思う事はないですし、音楽を聴く分には十分なほどです。しかし、WAVEの音質を知ってしまっているとその差は歴然。慣れてしまうとフレンズの音質には物足りなさを感じるかもしれません。
バッテリー性能、長持ち具合
LINEスマートスピーカーには、バッテリーを搭載する事で持ち運びしやすいという魅力があります。
”WAVE”と”Friends”共に、バッテリーが搭載されていますがその性能にも差があります。
実際に使ってみた体感としては、音楽を流しっぱなしの状態ではWAVEだと3~4時間ほどで、Friendsの場合は2~3時間ほどの充電持ちという感覚。その差は約1時間ほどで、WAVEの方がバッテリー持ちが良い印象です。
WAVEはLINE通話非対応
LINEスマートスピーカーの魅力と言えば、LINE通話やメッセージを音声で行える点です。
しかし、LINE通話に関してはClova Friendsのみの機能となっており、Clova WAVEでは行う事はできません。
ですがClova WAVEではあくまで未実装というのが現状ですので今後対応する方向だそうです。
タイマー機能はFriendsが優秀
LINE Clovaには、「クローバ 9時になったら起こして」と指示すると、9時になったら教えてくれるタイマー機能が備わっています。
今やタイマー機能はスマートスピーカーにおいては一二を争うほど多用する便利な機能です。しかし、このタイマー機能。なぜか”Clova Friends”の方が操作性の幅が広く、できる事も多いのが現状です。
例えば「毎朝9時に起こして」というような一括設定の音声指示はFriendsには有効ですが、WAVEでは反応しません。
またアクションタイマーと呼ばれる機能もWAVEは対応していません。このアクションタイマーとは、指定した時間に指定した動作を行う予約機能なものです。
例えば「1時間に音楽を止めて」という指示。
スリープタイマー設定として役立つ機能ですが、これもFriendsには有効で、WAVEは未対応です。
このようになぜか先に発売されたWAVEの方ができる事が少ないというのが今のLINEスマートスピーカーの闇。今後WAVEも随時対応していくとの事ですが。未だ具体的な時期や目途はたっていません。
【関連記事】
【Clova Friends】アラーム音を音楽に変更する方法。アクションタイマーとは?
Friendsはイヤホンジャック非搭載
スマートスピーカーの主な使用目的に音楽再生が挙げられますが、稀に周りの環境に影響しないようにイヤホンで音楽を聴きたい時もあります。
そんな時はイヤホン接続が可能な”Clova WAVE”がオススメです。一方、Friendsにはイヤホン差込口はなく非対応となっています。
高性能なヘッドフォンやイヤホンで音楽を良く聞く方はClova WAVEが最適かもしれません。
赤外線通信・操作
LINEスマートスピーカーのClova WAVEは他メーカーと違い、外部機器を購入しなくても赤外線操作における家電との連動が可能となっています。
例えば「TVを点けて」や「電気を消して」と指示すると、赤外線リモコンの家電であればほとんどのものをリモコン替わりに利用する事ができます。
一方、Clova Friendsの本体には赤外線通信機能は搭載されておらず、クレードルと呼ばれる外部機器を購入する必要があります。
気軽に家電を音声で操作できる点はClova WAVEの方が優秀といえるでしょう。
【関連記事】
【Clova Friends】赤外線通信でTVや照明操作を行う方法は?クレードルって何?
値段・価格の違い
LINEスマートスピーカーのメイン機種の”WAVE”と”Friends”の違いについて紹介してきましたが、最大の差はその本体価格にあります。
”WAVE”は高性能なスピーカーとバッテリーを搭載しているため値段は定価¥14,000。で少し高め。他機種のGoogle HomeやAmazon Echoと同価格帯のモデルです。
一方”Friends”は音質に物足りなさはあるものの、コンパクトで可愛いデザインに、できる機能も多いという魅力がある中、価格は¥8,640とお求めやすくなっています。
Echo DotやGoogle Home Miniよりも少し金額が張りますが、いわゆる低価格スマートスピーカーというカテゴリに分布。その中でも通話が行えるのはClova Friendsのみです。
購入は家電量販店やLINEストアなどで可能ですが、楽天ではポイントも付いてお得に購入できるのでオススメです。
個人的な感想・まとめ
正直な所、機能的な部分を見ると利用する分にはFriendsで十分です。
価格も安いですし、スマートスピーカー初心者にはちょうどよいかもしれません。
ですが、ちょっとポップすぎるデザインは30代のおじさんには少し痛い。
大人雰囲気”WAVE”のデザインでFriendsの機能だと一番良いんですけどね。