2017年末頃から日本にスマートスピーカーが市場に参入してから、もうすぐで1年。
徐々にCMやTV番組といったメディアの露出により日本国内の認知度や関心も高くなってきているスマートスピーカー。
しかし、日本国内ではまだまだ所有している家庭も少なく、普及率はわずか2%~3%と言われています。
一方ですでに発売から1年以上が経過しているアメリカやヨーロッパ諸国では家庭に1台所有するほどの普及率の高さを誇っています。
そんなアメリカで最近、スマートスピーカーの利用調査に関するレポートを米Walker Sands Communicationsが発表しました。
本記事ではそのレポート内容をまとめ、実際にスマートスピーカーがどんな目的で利用されているのか、ニーズ、満足度などをお届けしていきます。
【関連記事】
【2018年最新版】オススメのスマートスピーカーはどれ?機種別の魅力や特徴を紹介。
利用頻度
スマートスピーカーを所有しているユーザー1,600人にアンケート調査を行った所、
64%が週に1回の使用。18%が1日に少なくとも3回以上利用している。
との回答結果が出ました。
64%と過半数以上の方が週に1度しか利用しない点については、実際購入してみたものの何ができるのか分からず、週末に音楽再生機能だけを利用するユーザーが多い事が要因。
そして残り18%はスマートスピーカーで「できる事」をある程度把握し、様々な機能を活用しているユーザーである事がわかりました。
スマートスピーカーで体感できるサービスと機能をきちんと理解する事が、購入メリットへと繋がっているようです。
所有台数
1家庭に所有しているスマートスピーカー(音声操作デバイス)に関しては、
54%が1台。39%が2台所有。7%が4台以上所有しているという調査結果が出ました。
海外では自宅の規模が日本とは違い部屋数も多いため、部屋ごとに設置される状況も増加。
複数台セットで割引といったキャンペーンを各メーカーが行った事も要因として挙げられる。
そして所有台数が1台のユーザーのほとんどが、使用頻度が少ない傾向にあった。
使用用途
主な利用用途はやはり、音楽鑑賞が57%とトップ。
その次に情報検索(48%)と時間の確認(38%)と続き、時間の確認の中にはタイマーやアラーム機能の利用も含まれる。
そして最も注目したいのが家電操作(照明操作)が20%と意外に低めである事。
ジョークを聞く(25%)といったアシスタントと会話で楽しむ行為の方はウケているようだ。
設置場所
設置場所の首位になったのはやはり、リビングでの利用である。
パーセンテージは57%と過半数を占め、部屋の隅々まで行き届くスピーカーパワーを持っているので、スマートスピーカーは広い空間での利用に適している事がわかる。
次に注目したいのは、ベッドルーム(合わせて41%)での設置。
やはり音声から目覚ましの設定やアラームの停止が行える点はとても優秀で、寝るときの睡眠音楽を気軽に流すことができる点がこのような結果を生み出している。
そしてキッチンでの設置が(33%)と実質2位とかなり高いことにも注目したい。
海外では音楽を聴きながら料理をするといった部分やレシピを確認する事、また料理タイマーに活用するなどキッチンでの利用に貢献しているようだ。
後は、お風呂場が14%、ゲームルーム(趣味部屋)が11%と続くが、車での使用はあまりないようです。
感想・まとめ
いかがでしたでしょうか?
海外と日本では生活の暮らしや国民性に違いはあるものの、自分自身や身近なスマートスピーカー利用者と比較しても利用目的にそこまで大差はなく便利と思う点は同じなようです。
スマートスピーカーで出来る事を理解し、利用頻度が週1回でなく毎日になればもっと普及率も上がり、日本でも1家に1台所有するのが当たり前になる未来もそう遠くはないはず。
ただ、思っている以上に音声操作による家電操作は利用されていないようで、日本国内でも同じような傾向にあります。
実際の所、簡単設定で家電操作に対応した機種が少ない点と家電自体を買い替える、または別途購入する必要がありコストもかかるためにスマートスピーカーの家電操作に踏み切れていない方が多い印象ですね。