スマートスピーカーを利用して約2年。すっかり日常に溶け込み、所有する前と比べ圧倒的に音楽を聴く回数が増え「照明操作」「スケジュール管理」「アラーム機能」など、その他便利機能を生かし幸福度が増した実感がある筆者。
しかし、自身の周りを見渡しているとスマートスピーカーを同時期に購入したはずの友人が「全くスマートスピーカーを使わない」という事態に陥っていることが判明しました。
便利とはいえ確かに少し不便というか思っているほどのものでもないのは確か。本記事では友人の話を聞いてスマートスピーカーを使わなくなった理由を聞いてご紹介。今後購入予定の方のご参考にして頂ければと思います。
音声AIがそこまで賢くない
スマートスピーカーに不満を持つ方のほとんどが言うように、友人も同じ事を感じていたようです。AIといえば自己学習能力が高く利用者の好みに合わせてくれたりある程度の事は教えてくれるのかな?と思いがち。
例えば「単行本の最新刊はいつ出る?」や「今何が炎上してる?」「終電の時間チェック」など、少し難易度の高い質問は全滅。そして何より子供の話し相手にもなってくれたりするのかな?と期待していたようですが、それも叶わずAIというわりに映画に出てくるようなAIじゃない!!と会話もできない知能に落胆したようです。
聞きたい楽曲が見つけにくい
各音声AIには、それぞれ連動する音楽配信サービスが用意されており「【アーティスト名の曲】をかけて」「【曲名】を再生して」という音声指示方法で幅広い楽曲を再生することができます。
ただし一部海外アーティスト名がうまく伝わらなかったり、長い曲名や有名ではない楽曲を指定すると稀に目的の曲が再生されない事があり、これがかなりストレスに感じることがあったそうな。
友人曰く結局音声操作で1発で再生できないことがあるのなら、iPodからスピーカーに流した方が楽との事。ただしっかりプレイリストを作ればそれなりに使えるけど、そもそもプレイリストを作るのが面倒だ。との事でした。
結局スマホで調べる
スマートスピーカーでできる事。というのはほとんど、スマートフォンでもできる。というのは紛れもない事実。目的の用途を達成するのに音声操作の方が早く、音質が良いという点が主にスマートスピーカーが優れている点です。
スマートスピーカーを購入した当初の友人は、先ほど上記で挙げた通り「単行本の最新刊の発売日」や「ネットニュース」は結局スマホで情報収集。音声AIに話しかけてもリクエストが返ってくるか分からないのであれば、最初からスマホで調べた方が早いという結論に達したようです。
収集できる情報量と、遊べるコンテンツが圧倒的に充実しているスマホは確かに魅力的。映像も見れるし、ゲームもできるのでまだまだスマホに慣れた現代人にとってはスマートスピーカーはコンテンツ不足と言えるのかもしれません。
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買ってよかったと思う点
そんなスマートスピーカーを使わなくなった友人も、スマートスピーカーの機能の中でも認める部分はあるようです。それは「音質」と「ラジオ再生機能」。そして「タイマー・アラーム機能」です。
やはりスピーカーというだけあって、Google Homeなどの通常価格帯モデルで体感できる音質はスマホと次元が違うし、ボリュームの幅も大きいから外でも響かせることができる力強さはあるとの事。
そしてラジオ機能は基本的に聞くチャンネルが決まっているので、よっぽど言い間違える事が無い限り正しく動作してくれて離れた場所からすぐに聞ける。タイマー機能は自分のそばにタイムウォッチがある事も少ないし、何か作業しながらが多いので声の操作だとかなり便利に感じるそうです。
さらに目覚まし機能としてはかなり便利と感じているようでアラームを止める方法も手動じゃなくて音声でいいし、もうちょっと寝たいという時は「何時になったら起こして」で簡単にアラーム予約セットができる機能はかなり重宝しているとの事でした。
スマートスピーカーを使わなくなったという当人もなんだかんだでこの2つの機能は使っているようで「使わない」というより以前より「使うペースが落ちた」というのが正しい表現。なんだかんだで便利な部分はあるので決して高くはないスマートスピーカーを一度買ったのであれば是非うまく部分活用すれば有意義な生活を体感できるかと思います。